1日過ぎて。

昨夜は、Auslandという会場でのイベントでした。
私は昼間にパリでの事件を聞き、ガーディアンで次々にアップデートされる情報を見ながら準備していました。パリとベルリンは距離的には車で10数時間でしょうか。もう少し北部の町リールには度々行っていますが、陸続きで通貨が一緒なので言葉が違っても国内旅行に近い感覚です。遠い他国の出来事という感じではなく、大変シリアスで、ショックで、悲しい出来事です。

イベントは、2つのノイズ系ライブに挟まれてのハワイアンライブという異様な企画だったのですが、大変な盛況ぶりでした。こんな時に、こんな時だからこそ、音の中で揺れながら過ぎてゆく時間が持てて、現実を見るための呼吸を整えた思いでした。
Fake Mistressのソロライブ、日本からは、ノイズバンドの非常階段さんが、初音ミクの扮装をした女の子がボーコーダを使って歌う横でノイズが繰り広げられるという、初音ミク&ノイズという企画モノのライブを持ってこられました。うちのハワイアン・バンドHula Hut & The Seven Seasは30分ほどのライブセットだったのですが、滝に落ちた神Akakaを偲んで流された涙が新たな滝となった、といういわれにちなんで、Akaka Fallsという曲も歌いました。書けば意味不明なイベントに見えますが、お客さんの様子もあって、なんだか不思議な纏まりがありました。

今年は7月には、イスタンブールから来た音楽家、BabaZulaのムラットとSchneiderTMと共に、イスラム教のラマダンをテーマにしたフェスティバルに参加しました。現代も含めていろんな時代のいろんな国のいろんなジャンルの音楽や舞台にライブで触れることで、テレビや文章では伝えきれない何か『情報』の様な物がどーんと空間に広がって、シェアされていくのを感じます。
読んだり検索したりして情報を得るのも大事だけれど、もっともっと、ジャンルを問わず、ライブで人と出会わなくてはと思います。